ピロキ vs 長良川トラウト

手作りルアーなどで釣り歩くオジサマ奮闘記

フローティングミノー作り(その③)

ミノーの木型にワイヤーを固定するところから説明します。

 

↓前回までの作業

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1  ミノーにワイヤーを挟む

 片方のミノーにワイヤーを置く

 上から、もう一つのミノーを当てて押し

 付ける。

 (満遍なく押し付けます)

 

2  ワイヤー跡の溝を彫る

 ミノーの両側に、ワイヤーの跡がつくので、

 水性ペンで跡をなぞる

 

↓ 分かりやすく跡を水性ペンでなぞったもの

 

 ヘッドからテイルにかけては、

   木目に沿って

       三角刀で切る

 

 

中心からベリーにかけては、

    木目に逆らうので

      デザインナイフで切る

 

あと、ヘッド、テイル、ベリーの端は

     切らずに残す

↑ 溝を彫らない3ケ所を書きました

 

 端まで溝を彫ると、ワイヤーを挟んだとき、木とワイヤーに隙間ができ、穴を埋めるのが面倒なのでここは切らずに残しておきます。

 

溝を彫らなくとも、後にワイヤーを圧着すると隙間なく作ることができます。

 

【参照】

  ※ 三角刀は、文具店や100均のもの

  ※デザインナイフはオルフア製

  (ホームセンター購入)

 

3  ワイヤーを挟んで圧着

 溝が掘れたら、ミノーにワイヤーを挟んで

 圧着し、馴染ませます。

 

 

4  接着

 ミノーそれぞれ内側に、木工用ボンドを塗り

 ます。


塗った際、割箸などで引き伸ばします。

 

接着剤を塗った一方のミノー上に

  ワイヤーを溝に合わせて置き、

    更にもう一方のミノーを乗せて、

ピッタリ合うところで圧着します。

圧着して、はみ出てたボンドは、ティッシュで拭き取ります。

木工用ボンドは、

   パワーエース 速乾クリア

を使用しています。

 木工用瞬間接着剤もあり作業効率が上がるの

 で欲しいですが、やや高いため、現状このボ

 ンドを利用しております。

 (特に問題ありません)

 

5  クリップで挟む

 大型クリップで挟んで固定します。

 すぐ挟むと、まだ固まりが弱く、ミノーが

 ズレて残念な結果になるので、

    手で暫く圧着したままで固め

    クリップに挟んでもズれない事を確認

してから、クリップで固定します。

  ↑ ヘッドをみるとズレている

   ↑ 指でピッタリ合わせ直す

 

 クリップは、

    真ん中から腹側を押さえる

    真ん中から背側を押さえる

2個を使用します。

 

 

クリップは100均のものを利用しております。

 

6  接着の完成

  大体1時間位で完全に固まるので、クリップを外して接着完了です。

 

 クリップの跡が付く事もありますが、

紙ヤスリで削るので大丈夫です。

 

以上でミノーの型が出来上がりましたので、

次回は、ミノーにオモリを入れる作業に取りかかります。

 

ハンドメイドミノー作り④へ続く

 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

フローティングミノー作り(その②)

 前回、ミノーの型取りが出来ましたので、

次の作業(ワイヤー作り)に取り掛かります。

 

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1  ヘッドアイの作成

 5cmミノーを作成してますので、

   ステンレスワイヤー0.7㎜

 を使います。

 

 アイは精密ドライバー(ドライバー軸1.5㎜)

 に指で大まかに巻き付けて、根元をペンチで

 締め付けて完成

 

 ※ 0.2㎜ワイヤーで補強しても良いですが

  ペンチで力一杯引張っても、そうそう抜か

  ないので補強無しでも良いっす

  (大型ニゴイはヤバイですが)

 

2  ワイヤーをカット

 ヘッドアイの先端から10cmに目印を付け

 切断

 

3  ベリーアイの作成

 ヘッドアイから、2.4cmに目印を付け、ペン

 チで固定し、指で折り曲げる

   

    ミノーにワイヤーを合わせ、ベリー(腹)か

 ら出たワイヤーに目印を付ける

 

 目印をペンチで挟み、外側30°位曲げる

 (大体の私の目安です)

 先の精密ドライバー軸にワイヤーを巻き付け

 根元をペンチで締め付け完成

 

4  テールアイの作成

 ベリーアイで折り曲げたワイヤーを、ヘッド

 アイワイヤーの延長になる位置で折り曲げ

 テールにワイヤーを伸ばす。

 

 

 ミノーのテールからワイヤーが出る位置にマ

 ークし、マークをペンチで挟み、外側に30°    

  曲げる

 

 

 精密ドライバーで円を作り、根元をペンチで

 締め付けて完成

 

 余ったワイヤーがあれば切り取ります。

 

 

 その③へ続く・・・

 

  

 

 

フローティングミノー作り①(ピロキミノーF)

 先日、乙狩川へ釣行した際、水量が少ない小渓流を攻略する方法として、

    フローティングミノーを

    ダウンでネチネチ誘う

ことを思いつきました。

 

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 今まで、フローティングミノーは眼中になかったため、新たなテクニックのひとつになるかもと思い、早速、

            ピロキミノーF

の制作に取り掛かりました。

  

 

 

1  板を切り分ける

 まずは、厚み3ミリのバルサ板を準備して、

   横幅5センチ × 縦1.6センチ幅の線を引き

   5ブロック ×  2パーツ

 作ります。

 

 ※バルサ板はホームセンターにて購入

2 板を貼り合わせる

 パーツを切り分けたら、裏側どうしを両面テープで貼り合わせます。

 

3 カッターで5等分に切り分ける

 

 

 力むとゆがむので、

    軽い力で

    刃の角度直角を意識し

    何度もなぞる感じ

 で切り取ります。

 

4 ミノーの型をなぞる

 

 予め準備した、ミノーの型を板に当て、鉛筆でなぞります。

 

【注意点】

 型の頭を右に向かせてなぞる

 ※後に理由説明します

 

5 ミノーの型を切り取る

  

 次にカッターで、下書き線より遠い余白部分から、軽い力で少しずつカットし、下書き線近くまで削りとります。

 

(注意点)

 下書き線からいきなり切ると、切り取りすぎ

 て失敗する恐れ

 

 ベリー(お腹)側は、アーチ状に凹ませます

 

 ※ 腹を凹ます事で、泳がせた時水流が入り込

  みヌメヌメしたアクションになります。

 

 ※ ベリーを切り取る時、ミノーの頭を右に向

  けて下書きした事で、右利きの方は切り取

  りやすいです。

  

 ベリーのアーチ頂点付近に切込みを入れる

 

 これをしないと、スパッとバルサが直線に

 切れてしまい、テイル部が欠けてしまうので

 注意です!

  

6  紙やすりで削り型を整える

 型を切り出してから、各面が平行になるよう

 紙やすり(荒目の適当サイズ)で削ります。

 ここを手抜きすると、バランス悪いミノーに

 なりますので気をつけてます。

写真右側〇 水流当たる部位で、四角く整って

      おりバランス良し

写真左側× 斜めっており、バランス悪い泳ぎ

      になる 

     

 ※ 完成した時、何処が悪かったのかなど検証

  しにくいので再現性のある制作過程を進め

  ていきます。

 

  平らな板にヤスリを巻き付けて削ると平行

  になります

 

  ベリー側は、丸い板にヤスリを巻き付けて

  削ると綺麗なアーチが出来ます。

  

 あとは下書き線のギリギリまでしっかり削ります。

 余白を残して作ると、幅広くなり、統一形状のルアーが作れないからです。

 

 今回の作成はここまでです。  

           その②へ続く・・・

 

最後まで読んで頂き誠に有難うございました。