ピロキ vs 長良川トラウト

手作りルアーなどで釣り歩くオジサマ奮闘記

鬼アマゴルアーを作る③ラスト

前回ボディの塗装が完成しましたので顔作りから

進めていきます

     ↓ 前回ブログ

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1 顔作り

 鬼アマゴの迫力ある顔を作るには

   鋭い顎

   見下すような目つき

           が必要です

 

 それを表現するにはアルミ一枚切り抜きが

 良さげな感じでしたから切り抜いてみました

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貼り付けるとこんな感じ  

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  続けて顔を黒くしたいので黒系塗料を遠めから

 吹き付けました

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 これにUVレジンで作った2㎜の目玉

 埋め込んで完成

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2  いよいよディッピング

 さて毎回失敗しているディッピングですが

 今回こそ成功させたい

 

 先ずはセルローススプレーを吹き付けますが

 回数は多く取り10回やってみました

   ↓ アクセル ノントルエンスプレー

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 一日乾燥させてからセルロースセメントに

 ディッピングしますが

    セルロースを1/3に希釈したもの

 を使ってみます

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 大方の説明では

   セルロースが垂れ落ちないよう

   とにかくゆっくり引き上げる

 とあり理屈もわかります

 

 かなり希釈したセルロースにドブ漬けて

 ゆっくり引き上げてみますと・・

          げげっ

    背中と腹が色流れしてるッ💦

          10回も吹いたのに

                どぼちて?

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良いアイディアが浮かばない時は

暫し休憩

 

エバンゲリオン激アツ!

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単発で終わり よりストレスが・・😭

 

3 セルロースの仕組み

 セルロースが固まる仕組みは

    ⚫︎下地塗装を溶解して繋がり強固となる

    ⚫︎シンナーが気化しセルロース固着する

 ものと理解しております

 

 そのためセルロースに漬けたルアーを

 一気に引き上げると

   余剰のセルロースが塗装を溶解しながら

   ジワジワ流れ落ちる

 色流れ現象が起きるというもの

  ↓ ディッピング思考のブログ

piroki-l.com

 

 そこで余剰のセルロースが残らぬよう

 60秒位かけてジワジワ引き上げたのですが

 剥げてしまった

             

4 新たな方法を思いつく

 このやり方では

     "  ダメよ!ダメ ダメッ! "

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   ちょっと考えてみます

 

 先ず『砂吹き』はルアーから離してスプレー

 することで

    気体から個体に変化したセルロース粒を

    ボディに付着させ色流れを防ぐもの

 

 ということは

    素早くセルロースを乾燥させれば良い

 ということじゃないですか?

 

 また冬でセルロースも冷たいことから

 希釈セルロースでも

     乾燥時間を要し

     ジワジワ垂れ落ちる

 から色流れするのではないか

 

 そんなことをブツブツ考えたところ

     ルアーを熱くして

     セルロースに漬けたらどうか

                と思い付く

 

 これなら素早く乾燥して色流れしないのでは

 

 そんな閃きから

     ドライヤーでミノーを熱して

 希釈セルロースにドブ漬けしてみました

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 漬けたら素早く引き上げます

 これにより

 

   ⚫︎ボディが熱いままサッと引き上がる

 

   ⚫︎希釈したセルロースなのでスッと

    垂れ落ち被膜も薄い

 

   ⚫︎薄いセルロース膜はボディ熱で速乾

 

 といった効果があり見事色流れしませんでした

 

 (注意点)

 引き上げてからもドライヤーを当てると

 速く乾燥しすぎてセルロースが凸凹に固まる為

    引き上げてからは

    ドライヤーを当てない

 方が滑らかボディが形成されます

 

5 鬼アマゴ完成

 このように何度もディッピングを繰り返し

 ましたが

   一度も色流れすることなく

 鬼アマゴミノーは完成しました

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おおおー

手前味噌ですが迫力が出てきましたー♪

 

再塗装したものは全く色流れ無し

色流れしたものはそれ以上の流れ無し

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 背中の色流れ対策は課題の一つでしたが

 何とか攻略出来ましたーーー♪

  (他にも細々と課題はありますが)

    

    あとは来年解禁からの実践で強度等の問題点を

 探してみます

                                              ・・・終わり

 PS

 約一年ご愛読頂き誠に有難う御座いました

 皆さま良いお年をお迎えくださいm(_ _)m