ピロキ vs 長良川トラウト

手作りルアーなどで釣り歩くオジサマ奮闘記

投げやすいミノーの重心を考える(その1)

ヒラヒラ泳ぐミノー(平打ち)を作ったところ、キヤスタビリティ(投げやすさ)が随分良くなりましたが、飛距離アップさせたく重心について考えてみました

    ↓ 過去ブログ

piroki-l.com

1   問題点

 飛距離アップするには、テイル寄りに重心を

 置きます。

  ↓  こんな理屈

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 しかし後方重心にすると

   着水後

   テイルから直立姿勢で沈み

 この状態でアクションをつけると

 ルアーの直立面に水圧が当たる(水の障壁)

 ので、水壁を乗り越えるために

   沈めた棚から

   浮き上がり上層にズレる

 問題が発生します

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2   対処方法

 直立沈下したミノーに当たる水の壁を少しでも

 回避するようにするため、あれこれ悩んだ結果

 

    ❶ ベリーをアーチに削り

     水圧の乗越えを楽にする  

 

    ❷ テイルを極力細くして

     水の抵抗を逃す

 

 といった作戦を進めることにしました。

  ↓ 筆者の 机上の空論です

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3   型を作成

 2で計画したミノーを作るために、まず

 図面を作ってみました

  ↓ 全長を2mm短くして直立面積を減らしてみる

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   ↓ オモリ挿入部分を考えてこのような形状になった

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 現ミノーは全長52㎜なので、

    全長50㎜

 のショートサイズに変更して、直立姿勢時の

 抵抗を極力減らしてみました

 

    次に、2の計画どおり、ベリー中央をアーチ

 状に凹ましました

 

 ただ凹ましすぎると、オモリがボディに

 埋め込めなくなるため、程々に凹ましてます

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 写真の通り作業を進めて型取りは完成💦

 

4 オモリの配置

 現行ミノーは

    ベリーアイ前 10㎜オモリ

    ベリーアイ後 11㎜オモリ

   にしているところ、改良型は

    ベリーアイ前   10㎜オモリ

    ベリーアイ後 13㎜オモリ

 としました

 

 結果としてテイル寄りのオモリを重くした

 だけです 

  ↓  こんな感じ

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5  接着など

 木工用ボンドで接着します

  ↓ 食べ終えたアイスバーをリユース 

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 一日乾燥させてから、小型ルーターで

 オモリを入れる穴を堀ります

 ↓これが結構集中力を要します

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 穴にオモリを何度も差し込み

 ピッタリはまるまで微調整で穴掘ります💦

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 オモリを埋め込んだら、パテ埋めして

 オモリとボディの隙間を無くします

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6  原型の完成

 パテが固まったらボディに線を引いて

 不要な箇所を削る作業をします

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デザインナイフで切り出して

原型の完成です

      ジャジャ〜ン♪

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  ↓ 3個作る

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 なんとかそれらしく形は出来てきました

 作業は(その2)へ続きます

 

                 ・・・終わり